コブクロがレイラ(コブクロがエリック・クラプトンEric Craptonの「いとしのレイラ(Layra)」をカバーしたよ)
数時間後の反省……言い過ぎであるなぁと思いました。削除するか全面書き直しも考えたのですが、ただ、二つのアーティストを愛していると、ジレンマからこういう反応になってしまうということもある、という反面教師として残しておく事にも意味があるかな、という落ち着き所になりましたので、すごく見にくい記事になります。こんな記事は生き恥で辛いですが、カバー大流行の昨今、何かのポリシーがないと、音楽業界が自分の首を絞めることになる気がします……。
あ~、前もって。珍しく「暴言吐夫」になってます。お見苦しい点はご容赦を。
いや、コブクロは大好きです。ひと通り持ってるし。うん。いい、彼らは素晴らしい。好きだ。愛してる。
けどさ……「レイラ」はねえだろ。もう聴きました?
そりゃ、コブクロ好きだから、iTunes Store で200円出して買いましたよ。んでもって、何回も聴きました。
ん~コブクロ。そう、コブクロだ……としか言えん。
iTunes Store をよく覗く人なら分かると思うけど、聴いた人がレビュー書けるようになってるんですけどね。
曰く、
「一般的なコブクロのイメージを(とてもいい意味で)ちょっと裏切ってくれるナンバーですね! 後半のバンドアレンジも聴かせてくれます」
「さっそくダウンロードして聴いています!! 渋いチューンにしびれています♪」
「コブクロの新境地ですね!! 言いかえれば、コブクロらしくない曲が出てきました」
「本当にカッコいい!!の一言です! 黒田さんの声も曲にとっても合っていて、小淵さんとのハモりもカッコいい! ドラムもギターも…もう、本当にすべてが素敵です。最高です」
etc............
(-_-;; (-_-;; (-_-;; (-_-;;
あのなぁ、おまいらひょっとしてクラプトン知らねえだろ?
カッコいいのはクラプトンが書いた原曲の力なんだよ。それを楽譜通りに歌って演奏してるだけじゃねえか。
ついでに言わせてもらえば、この曲に関してはコブクロの歌で塗り替えたら台無しなんだよ! コブクロの歌として聴けばたしかにちょっと今までにない曲だから新鮮に聞こえるけど、ブルースっちゅうぶっとい土台があって、それをクラプトンがきれ~いにロックと融合させて書き上げて、さらにさらに、後述のように胸の内はすっごく熱っつい思いがあるけど、それを抑えて渋~くクラプトンがぶっきらぼうにシャウトするから、あんだけ深みもあってカッコいいんだよ。
歌詞だって、友だちの元ビートルズ、ジョージ・ハリソンの奥さんが美人でクラプトンが「惚れたのに、ちきしょう遅かったぜぃ……」っていうのを言いたくても公衆の前では口に出来ないから詞にして熱唱してる歌なんだよ。
そりゃ、黒田サンは上手く歌ってるよ。日本では屈指のボーカリストだけあるよ。そこは認めますヨ。だけど、ああいう風に歌ったら歌詞に合ってないんだよ!
あとねえ、クラプトンは世界三大ギタリスト(クラプトン、ペイジ、ベックね)の一人と誰もが認めるハートフルなフレーズを次々繰り出す天才ギタリストだけどな、この曲をレコーディングした時にそのクラプトンが憧れて、かねがね一緒にプレイしたいと思ってたオールマン・ブラザーズ・バンドのデュアン・オールマンもゲストで呼んで弾いてんだよ。
んで、スタジオで横に並んで二人でギターを弾いたら、デュアンがあまりに凄すぎて、クラプトンが落ち込んでその後、一時はギター辞めようかと思ったくらいのプレイだったって言ういわく付きの曲でもあるんだ。
デュアンは泣くところはクラプトン以上に泣きのフレーズ弾くし、がっつり行くところはクラプトンが思いつかないくらいのメチャかっこいいリフをやったもんで、クラプトンは本当の天才がいたっつってガックリきたんだよ。
クラプトンの駆け出しはヤードバーズ(その世界三大ギタリストがいずれも在籍していたことで有名)だったけど、プレイに熱が入りすぎて弦をしょっちゅう切っちまって、客はクラプトンが弦を張り替える間、ゆっくり手拍子して待ってたから「スローハンド」っていうあだ名が付けられました。
それまではクラプトンもこの「スローハンド」っていうあだ名が気に入って自分でもアルバムタイトルに付けたりしたくらいだったんだけど、デュアンとやったあと、衝撃のあまり「おれはまさしくスローハンドだった……」って言ってコカインに走っちゃったんだ。
そういう、曲の出来が良いだけじゃなく、三つも四つも因縁のこもった名曲だから四十年経ってもCMとかで使われるんだよ。
コブクロがカッコいいシングルを出したんじゃなくて、そもそもどうやったってカッコいい曲をコブクロが取り上げたってだけの話です、分かりましたか!?
音楽が好きなら、ちっとは勉強してくださいです!
これがレイラじゃなかったら、温厚なぼくがここまでカチンとは来ないけどさ、レイラはやってくれるな、頼むから。だめだレイラは。
PS:でもコブクロは好きだ。愛してる。コブクロはコブクロで最高なんだよおぉぉ!
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コメント
仰ってる事はなるほどと思えるし勉強にもなったんですが、感情的になってる事だけが残念です。
気持ちは判らなくもないですが、否定の意見ほど冷静に客観的に論じるのが大切だと思います。
じゃないと、折角の素晴らしい見解がただの感情論になってしまいますよ。
でも、原曲への思い入れやリスペクトはとても伝わってきました。
投稿: 通りすがり | 2010.03.18 19:18
追伸
ファンの盲目的な意見は同志として読んでて恥ずかしくなるので、私はなるべく目にしない事にしてます。
気になるのはあくまで世間一般の感想や評価です。
そもそもカバーはどんな曲であっても素晴らしいオリジナルがあってこそ成り立つもの。
それだけは忘れずにいたいと思ってます。
投稿: 通りすがり | 2010.03.18 19:27
相変わらず博識ですね〜。。。
今の若い子達は、そういう背景とか、知らないし、洋楽もあまり聴いてない人がコブクロのファンだったりするのかな?
私は感情的に意見を述べるの、構わないと思いますけど。。。
だって、それが人間じゃない。
好きな人、好きなもののことを語るとき、冷静で居られないでしょ?
だからこそ、面白い記事が書けるわけだし。。。
いいと思いました、yasushiさんの論評。。。
とても参考になりましたよ!!!
投稿: wachi | 2010.03.18 23:48
通りすがりさま
全く仰るとおりです。感情的に書き殴っても、説得力なんかありませんね。
それで、ちゃんと理詰めで書き直そうとしてみたんです。しかし、そこで気がついたんです。
音楽は感情でしか伝えたり比較することはできないなぁ……と。クラプトンがどういう風に偉大なのかとか、ギターの表現技術がどう素晴らしいかとか、語ろうと思えば色々書けるかも知れません。そうしたら、もっと理知的な記事になるでしょう。
でもぼくはコブクロも大好きなので分かります。コブクロを好きな人が、いくらクラプトンの蘊蓄を語られたって「だって実際コブクロのレイラはしびれるもん!」と言ってしまえば、それまでなんですよね。原曲がクラプトンの歴史的名曲だろうとインディーズの売れないバンドの曲だろうと、要はコブクロが歌って演奏しているのを聴いて「良い!」と感じたら、その人にとってはそれで充分だし、それが全てなんだと思います。
「クラプトンのレイラがあっての今回のシングルだろうに」と思う人も、「クラプトンって誰だか知らないけど今回のコブクロはカッコいいぜ」と思う人も、どっちも自然なことだと言えます。正しい、正しくないという価値観で割り切れないのが音楽なんでしょうね。
ぼくが書いた記事も、結局、どうやって理路整然とした書きっぷりに見せかけても、コブクロ、プラクトン共に興味のない人から見れば「どっちもどっちじゃん」ということになると思います。
投稿: Yasushi | 2010.03.19 00:23
wachiさん
この記事、変でしょう?(苦笑)
全くタイプが違うけどどっちも大好きな人間が、片方の名曲をもう片方がカバーしたために、自分の内部でも分裂してしまって、それを正直に書いたら、こんなことに……(苦笑)
え~と、なんだろ。例えば、怪獣ものが大好きな人がゴジラの映画を観に行ったら、突然ガメラも出てきて「え~! おれ、ゴジラはゴジラで観にいくし、ガメラはガメラで観に行くけど、一緒の画面に出てきたらだめっしょ!」と、錯乱している感じです。ん? 余計分かりにくい?
自分でも、クラプトンもコブクロも「レイラ」も全部大好きなので、なんかどうしていいか分からないんですよ(爆)
投稿: Yasushi | 2010.03.19 00:44
レスありがとうございました。
自分でもコメントを書き込んでから、少し考えたんです。
もしYasushiさんの記事が冷静なテンションで書かれてたらどんな感じだっただろう、と。
想像してみた結果、知識をひけらかした音楽通の、嫌味な記事になってたかもしれないと思いました。
(すいません。あくまで私の想像の中でなんですが…。)
自分で言った事と矛盾してしまいますが、あの記事はあのままで良かったんだと、今は思います。
混乱や葛藤も、カバーしたアーティストとオリジナル、両者に対する思い入れも伝わってきますし…。
“否定的な意見ほど冷静に”というのは私の持論だったんですが、今回の事で少し考え方が変わりました。
感情的になってマイナスにならない場合もあるんですね。
音楽の聴き方、感じ方は人様々ですね。
知識があった方がより深く楽しめるんでしょうけど、ないと聴いちゃ駄目という訳でもない。
お恥ずかしい話なんですが、私はコブクロがカバーをするまでこの曲のタイトルを知りませんでした。
勿論曲を聴いた事は何度もありますし、クラプトンも有名すぎるほど有名ですので名前自体は知ってます。
でも、今度の事があるまでこの曲で歌われてるフレーズが何を言ってるのかも知らなかったんです。
Laylaという音で、女性の名前だったなんて。
(私が知ってたのはあの印象的なギターのリフだけといっても過言ではない位、無知でした。)
今回色んな方のブログを拝見して、曲が出来た背景等を僅かですが、知ることができました。
とても興味深かったです。
ただそれでも、クラプトンや洋楽に対する関心が増したかというと、特にそうでもないというのが本音です。
私にとっては洋楽は“音”でしかなく、聴いてて心地のいいBGMの範疇をきっと超えないと思います。
薄っぺらい人間ですみません。
音楽を愛してる方からしたら許せないかもしれませんが、そんなバカな奴もいるんだと笑ってやって下さい。
色々とお騒がせしてすいません。
長文失礼しました。
投稿: 通りすがり | 2010.03.20 11:23
通りすがりさま
いやいや、洋楽を本当の意味で楽しんでいる人はわずかでしょう。英語の聞き取りがかなりできる人でも歌の歌詞になると聞けないのが普通です。
ぼくも、ごく一部の好きなアーティストについて、歌詞を調べて、それを読みながら聴いて分かっているだけで、ほとんどの洋楽はBGMです。
繰り返しになってしまうんですが、音楽は結局感情で受けとめるもので、「音」として聴こうが「歌」として聴こうが、聴いて「良い!」と感じればそれがすべてだと思います。
通りすがりさまも当然好き嫌いがあるでしょうから、今回クラプトンの事を色々知っても別に興味が湧かなかったというのは、とても自然な事だと思います。
「コブクロ? あれのどこが良いの?」っていう人もざらにいますが、それも自然だと思っています。
だから音楽について語る人は、どういう風に書いても、好き嫌いの結果を述べているに過ぎないと思います。そして自分と違う考えに出会うと、ぼくの記事のように子供のわがままみたいな反応をしがちです。
人間だからしょうがないですよね(苦笑)
投稿: Yasushi | 2010.03.20 13:16
なにみんなかたってんだ
投稿: しょーがい | 2010.04.05 03:31
いゃ、スッキリしました。
僕はそんなに詳しく知りませんでしたが、コブクロのは酷いと思っていました。
コブクロのファンもいて、好きなアーティストを否定されるのが嫌っていうのも重々に分かりますが、相手が悪すぎます。
僕もコブクロはよく聴きます(初期の方ですが)。最初のほうは弾き語りで綺麗だなと思ってましたが、やはり日本のボーカル中心思考の様なものの影響を受けているように感じます。
これは僕の意見でしかないですが、やるならプロのアーティストではなくプロのバンドとしてやって欲いです。日本人は音楽を知らなすぎる。僕もですが。
最後に、嫌味もほとんど無くまとめられたこの文章に感動しました。
ありがとうございました。
投稿: show | 2010.04.28 15:33
showさん、コメントありがとうございます。
人によって見方は色々で、きっとどれももっともな部分があるはずだと思います。
考えが対立することもあるけど、みんな音楽がすきだからこそ、なんですよね。そこはぼくは素敵なことだと思うのですよ。
クラプトンもレイラを出したときは、こんなに長く、世界中で聴かれて、しまいには日本のコブクロという、ある意味かなり対極の立ち位置にいるアーティストがカバーするとは思わなかったでしょうね。
カバーについて色々考えるいい機会でした。
投稿: Yasushi | 2010.05.01 00:51
わかります。つまり、自分は違いの解る人間だと主張したいわけですね。
投稿: | 2010.05.09 03:57
名無し様
ちがいますよ。
まず主張してないのは文面から明らかです。
そして、たまたま違いが分かっているだけで、さらに両方とも大ファンです。
投稿: Yasushi | 2010.05.09 08:16
僕はおっしゃりたいことがよく分かって、まるで自分の気持ちを代弁してくれたかのようですよ(笑)
この悲しい歌を大幅にアレンジを加えて赤の他人がカバーするのはちょっと無神経かな…と思います。
投稿: T | 2010.06.07 03:21
Tさま
コメントありがとうございます。
カバーは嬉しいものですが、カバーの難しさを感じる一曲になりましたね。
投稿: Yasushi | 2010.06.07 03:40