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徳政令かよ。税金の無駄遣いをやめるかもしれんが新たな無駄遣いへ……

こういうことをやると最初だけ効き目はあるけど、結局破綻に向かうって歴史の教科書で読んだ気が……。鎌倉幕府はこれで潰れたんだっけ。亀井さん、郵政担当は分かるけど、なんで金融まで担当にさせちゃったのかよく分かりませんでした。そもそも3議席しかない政党から大臣が出ることに納得がいかないんですけど……。

 いや、入れましたよ。一応民主党に。
 自民は壊れてるんで修理しないとだめだと思ったし、事実上、自民の「集票マシン」「生命維持装置」でしかない公明がいつまでも与党にいることに苛立ってたし。
 でも投票所に行ってもまだ、白票か民主かで迷いました。どうにも胡散臭くて……。

 与謝野馨財務・金融相は16日、臨時閣議後の記者会見で、郵政・金融担当相に内定している国民新党の亀井静香代表が中小企業向け融資などの元本返済を猶予する制度の導入を表明した件について「徳政令みたいな話だ。民間金融機関に返済を猶予しろと命令できるのかという法律上の問題もある」と述べ、実現に懐疑的な見方を示した。
 新制度は資金繰り支援策として中小企業や個人の住宅ローン債務の返済を最大で3年程度猶予するというもの。与謝野財務相は「仮に法律的な問題を解決できても、デフォルト(債務不履行)を起こした場合に誰が責任を取るのか」と指摘。「民法上の原則や政府保証がどこまで及ぶのか、法律・予算上の問題をよく検討してやった方がよい」と語った。

 

 これって、「借金、当分返さなくていいぞー。そんでもって3年の期限が来ても、その時の経済状況によっては延長もあるかも知れんぞー」ってことですか。
 いま借りてる企業などは助かるかも知れませんが、「げっ、今度の政府、こんなことをやらかすんだ!」と知った銀行は、新規の貸し出しについてはよほど体力のある相手じゃないと融資しなくなりますよね。体力のないところは借りられずに資金不足でバタバタ倒れ出すんじゃないですか。だいたい体力無いから融資を受けたいんですから。
 いま借りてる企業だって、運転資金が不足して追加融資を受けようと思っても断られるんじゃないですか?
 そしたら今度は貸し渋り禁止法とか作っちゃうのか? 銀行に「無理してでもどんどん貸してやれ。やばくなったら公的資金をジャブジャブ注入してやるから」ってなりません?
 いいのかな~。日本発の世界恐慌とか起こらないだろうなあ。ハイパーインフレになって、ジンバブエみたいに千円札で鼻かんだり、月給1億円だけど卵一個50万円とかなったりしないだろうなあ……。大丈夫か?

 民主党は二言目には「国民の皆様のため」って口にしますが、財政の再建にはあまり熱心ではないように見えます。国民のためになる事ならいくらでも金をつぎ込みます、というポピュリズムが見え隠れします。税金もつぎ込むし、赤字国債もためらわずに発行しそうな気がします。
 なぜなら、これだけ国民の期待を集めたという事が、逆に民主党を、「賞味期限内に目に見える答えを出さなければならない」という強力なプレッシャーでしばりつけているからです。308議席の正体が必ずしも民主党への支持ではないことくらい誰だって知っています。民主党自身もよく分かっているでしょう。だからこの結果が、かえって怖いとさえ思っているかもしれません。

 4年前の小泉劇場、昨年の参院選、今回の衆院選を通じて、民主党は国民の気分というものが3~4年の賞味期限しかなく、状況次第で簡単に雪崩的な逆スイングを起こす事を思い知っています。
 マニフェストには色々書いていましたが、ぶっちゃけ、10年も15年も先の事なんかほとんど考えていないと思います。そんな余裕が彼らにあるはずがない。3年以内に国民を喜ばせることが目下の至上目標のはず。っていうか、来年の参院選までに一つでも二つでも目に見える結果を出したいのが本音でしょう。
 そのためには目玉政策への予算が必要で、意地悪な言い方をすれば税金が「党益資金」として使われるとも言えます。
 始末の悪い事に、自民党政権時代には省庁と与党の結びつきが非常に強かったため、税金の使い道は省益にも費やされ、与党となあなあで使っていたという部分があったのですが、民主党は省益を廃し官僚主導から政府主導へ脱却すると宣言していますから、予算の主導権は完全に民主党が握るということです。
 ここが微妙な所で、税金が「国民のために」使われるのか、「来年民主党が勝つために」使われるのか、はっきり線引きができません。民主党の立場からすると「真に国民のための政策であってそれ以外の何者でもない」と言うと思います。でも、よ~く見ると、「『向こう2~3年の』国民のための政策」であることは確かですが、「10年後の国民のための政策」かどうかは判別できません。民主党だって「自分たちは10年先まで責任を負える政党」とは思っていないはずです。10年後も政権を担当しているなんて自信はないでしょう。
 いま舵取りを間違うと、ひょっとしてひょっとすると日本は10年後には財政破綻しちゃってるかも知れない。
 つまり税金の無駄遣いを無くすと言ってるが、一方で税金の新たな無駄遣いをしようとしている可能性があります。

 

ぼくは自民党が良いとか言ってるわけじゃないです。
 どっちかというと二大政党制も怖いと思っています。政策が劇的に離れているわけではない場合には二大政党制でも良いかもしれませんが、離れていると、政権が変わるたびに国のシステムが大きく変わるので、長期的に見ると、毎回非常に費用のかかる国家形態だと思います。
 ぼくは三つくらいの政党が共存していて、その時の国の状態で二つが連立を組んで政権担当するようなシステムが穏やかでいいんじゃないかと思っています。

 独立国家の政策は大雑把に言って二つに分かれると思います。「国民に役立つ政策」と「国益に役立つ政策」です。これは両立する事は極めて困難です。相反する場合がしばしばあるからです。政治家は前者を派手にアピールしながら、後者はさりげなーく実行していこうとするのが普通だと思います。有権者の投票行動は前者に左右される傾向が強いからです。しかし、後者は長い目で見て、国民の身に少しずつ影響が降りかかってくるものです。
 たとえば少子化対策は確かに必要だと思います。でもどうしてそれが「子ども手当」の現金支給の形になって表れるのか、よく分かりません。それがベストの答なんでしょうか。
 国の人口を増やしていくという事は、一軒の家に子どもが生まれて、二十年ちかく育てていく。それを膨大な数の家が行うということになります。さらにその集計である出生率が毎年毎年、数十年間も持続的に高い値で推移していくということです。
 普通に考えると、保育、医療、教育といった各種機関の拡充やそれに支払うコストの低減化という「子育てしやすい環境づくり」に力を注いだ方が良いに決まってます。というか少子化政策というのは本来そのような腰を据えてじっくりやるたぐいの仕事で、あまり目に見えるような派手な政策じゃないと思います。どちらかというと「国益に役立つ政策」という性格が強いと思います。
 しかし毎月2万6000円もらえるほうが、親としてはありがたいし、お得感も味わえます。
 民主党の「子ども手当」はひとり月額2万6000円を0歳~15歳まで支給し続けるそうです。人口を増やすためには一世帯三人の子どもが必要ですが、単純計算で、総額1400万円支給されることになります。
 これ、北海道とかだと一戸建て住宅が建てられちゃうくらい凄い金額なんですけど、正気ですか? 全子育て世帯に、家一軒プレゼント!?(笑) ぼくも電卓叩いてみてびっくりしました。こんな政策、絶対長期的には無理です。
 「少子化対策→よし、子ども手当現金支給だ!」というような辺りが、短絡的で胡散臭いんですよ。「国民に役立つ政策」のふりをして「国民の人気が得られる政策」をやろうとしているように見える。「国益に役立つ政策」は後回しという感じがする。結局、目先の選挙のため?って言いたくなっちゃう。
 確かに現状で税金の無駄遣いはあると思います。でも、日本は、それを全部洗い出してもお金が足りないんじゃないですか? 誰が政権を担当してもいつかは大増税は避けられないんじゃないですか? 国益を考えると、不便だけど低コストな社会を作っていかないと、国が保たないと思うのですけど。
 民主党は今の支持のあるうちに、勇気を持ってその事を宣言をし、「皆さんのご要望は痛いほど分かります。でも、すべてにお応えする事は、今の日本にはできません。そこを分かって下さい」といって、低コスト社会へ舵を切って欲しいと思ってます。
 少々住みにくいけど、ほどほどの税金で確実にこの先も続いていく国がいいです。うれしいことがいくつかあるけど、税金がめちゃ高くて、しかも借金まみれの国はいやです。
 誰もが色々な要望を持っています。ぼくもそうです。でも、それを全部かなえてくれる政府なんてあり得るわけがない。そんなことしたら、絶対、どこかで埋め合わせをしなければならない。民主党はあまりにも多くの年代、階層、職種の人たちの要望に応えようとしているのではないか?

      *  *  *

 

政権発足の翌日に、鳩山総理が真っ先に会ったのは「連合」の会長でした。「政権与党になったので、連合の要求も色々と実現できると思う」と言ったそうです。はぁ?
 そうでした。民主党は、国民政党である以前に、組合政党なのでした。お祭り騒ぎですっかり忘れていましたが、思い出させてくれたのと同時に、何も初日に会談しなくても良いだろう、とがっかりしました。そりゃ労働組合は大切ですよ。でもなぁ。
 日本は、モノを作ってそれを売って会社が強くなり、結果、世の中にお金が循環する事でうまく行ってるんです。「連合」の言う通りに賃金を上げさせて、一方で銀行は金を貸さない……。上下から押しつぶされて、日本の企業はどうなるんでしょうか。

 もちろん、まだ「票返せ」と言うつもりはありません。早すぎると思います。しばらくはじっくり見させてもらいます。
 ただ金無垢ではないことは分かっていました。金メッキである事は知っていて投票しました。メッキであろうと、剥がれさえしなければ金無垢と同じなんですから。剥がれさえしなければ……。

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コメント

実は私は自民党に入れました。苦笑。
これほどまでの民主党の圧勝とは想像もしなかったとは言えませんが。。。
亀井静香さん。。。ずっと前、「YKK」とか言って、小泉元首相とすごく仲がよかったんですよね。
小泉さんのやったことで一番の間違いは、郵政民営化だと思うけど、全体的には頼もしい総理だったと思ってます。
その小泉さんと仲のよかった、政治的思想も似通っていた亀井さんだから、将来を見据えて無茶だと思うようなことは、しないんじゃないかな、って、思います。
ただ、民主党は、なにかというと「国民のため」「脱官僚」。。。
官僚は自分たちの召使いとでも思っているのでしょうか?
官僚だって、国民の中の一人です。
そんな相手じゃ、官僚だってついていけなくなりますよ。
この国の制度そのものが根底から壊れてしまいます。

児童手当の件も、八ツ場ダムの件も、自分たちの考えだけ押し通して、周りの人間や財源などのことをきちんと考えているのか、不明ですよね。
自民党のやっていたことをなんでも反対すればいいってもんじゃない。
まず、財源、です。
お金が無かったら何も出来ないでしょう。
財源のありかをはっきりとさせないと、政策そのものがちゃちい夢物語に終わってしまうと思います。
そこらへんをちゃんと考えていたのが自民党のマニフェストだと思ったのですがね。。。苦笑。
でも、鳩山さんはいい政治家のようにお見受けします。
奥様が可愛い!!!
おしどり夫婦っていうところがいいな、って。

麻生さんが言っていたけど。。。本当に「日本の未来は明るい」のかな。。。?

投稿: wachi | 2009.09.18 21:55

wachiさんへ

財源ですよね~。無いと思いますよ。
絶対増税しないといけないはずなんですよ。
威勢の良い事を色々言う割りには、そういうことはあまり言わないから胡散臭いんですよね。

投稿: Yasushi | 2009.09.18 22:45

年をとると,大河ドラマが好きになります。
最近では,享保の改革の吉宗や上杉鷹山なんかは本当にエライ!と思う今日この頃です。
会社でも痛い思いを伴う改善というのは抵抗勢力があり,なかなかうまくいきません。
民主党の打ち出している政策自体は全く100年の計がなく同意できませんが,何かを変えたくて1票を投じた身としては,その思いだけは大事にしていきます。

投稿: こも | 2009.09.22 21:44

こもへ

享保の改革も主眼は財政再建だったよね。
なんだかんだ言っても、この4年間は国の財政の公債依存度や国債発行額が連続して前年度実績を下回り、財政の健全化に向けて動いていたんです。
民主党がこれをぶち壊しにしないといいんですが。

投稿: Yasushi | 2009.09.22 23:56

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