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人はなぜ慢性B型肝炎にかかるか~国・医療への疑惑

肝臓は死ぬ間際になっても痛みを感じない臓器らしいので、ついつい毎日の薬を飲み忘れる事があります。軽視してはいけないことは分かっているんですが。

 まず誤解を解いておきたいのですが、急性B型肝炎と慢性B型肝炎は色々な意味で違うということ。両者は、ウィルスは同じであっても、まったく違う症状ですし、予後の経過の軽さもまったく違う病気です。たぶん、医師の先生がこれを読むと、間違ってると仰るかも知れませんが、ぼく自身の慢性B型肝炎を含め、急性B型肝炎、B型劇症肝炎の人を周りで見てきて、患者の立場から言えば、これらは違う病気です。
 大人は免疫系が完成しているので、体内にHBV(B型肝炎ウィルス)が入ってきても、風邪のような症状が一週間ほど続いて、あとは抗体ができ、ウィルスは体内から完全に排除されます。そして、はしかと同じように二度とかかりません。(最新の研究ではそうでもないケースもありうるということが分かっているようですが、ここでは一般的な説明に留めます)
 とくにキス程度の軽い粘膜接触では感染しません。性感染症のひとつとしてB型肝炎が挙げられるのは、こういう理由からです。

 ぼくのは慢性B型肝炎で、今の医学では完治しないらしいです。難治性B型肝炎ともいいます。C型は完治するみたいですが。慢性B型肝炎は薬でウィルスの活動を抑えながら、肝硬変に移行しないように気をつけ、病気よりも寿命のほうが先に来ることができれば上出来です。

 で、何故かかったのだろう、という疑問に行き着きますが、ここでも何度か書きましたが、慢性B型肝炎になるのはある条件が揃った時に起こります。

  1. 母親が出産時にB型肝炎にかかっていて、分娩の時に母子感染を防ぐ必要な医療処置を怠った。

これに関する限り、ぼくは該当していません。母も一度検査してもらいましたが、B型肝炎を患っていた痕跡(各種抗原、抗体など)がないため、母子感染ではなく健康な乳児に生まれたという事になります。
 では、健康な乳児が慢性B型肝炎に罹るためにはどうすればいいか? これには次の条件が揃わないといけません。

  1. まだ体の免疫システムが完成していない生後0~4歳以下である事
  2. HBV(B型肝炎ウィルス)が直接血中に入り込むこと。(口移しでご飯を食べるとか、チューをするとか、そういうことでは感染しません)

 さて、この二つの条件が揃うのは非常に希なケースのはずです。

  1. HBVをスクリーニングしていない血液製剤を投与した。
  2. 針を交換しないで集団予防接種をした。
  3. 不衛生な設備で外科的手術をした。

いずれも国と病院の過失です。現在、全国各地でB型肝炎訴訟が行われていますが、ぼくにも原告団に加わらないかという募集が来ました。

 しかし、両親によると、ぼくは1はないそうです。そして、2と3は心当たりがあるのですが、当時転勤であちこちの町に移り住んでいた事、どんな予防接種をどの医師から受けたか証明するものがなにもないことなどから、感染ルートを明らかにすることは無理ということになりました。

 しかし、こんなにごく限られた条件でしか罹らない慢性B型肝炎の患者が全国に何十万人もいるというのは、常識的に考えてあまりにおかしい。2の集団予防接種がここまで被害を拡大させた元凶の可能性が極めて高いと思います。

Liver

 一部の地方自治体では、薬が高価なので慢性B型肝炎を特定疾患指定としています。ぼくも北海道から指定を受け、自己負担六千円もとい、値上がりして一万二千円までとし、それ以上を道に負担して頂いています。しかし、これも都道府県任せなのです。まったく補助をしていない県がいくらでもあります。ぼくが耳にしたC型肝炎の患者さんは、補助がないためにボーナスを一部インターフェロンに突っ込んだそうです。また自分の県では補助がないので、仕事を辞めて、補助のある県に移り住んだという人の話も聞きました。

 こういうものは、一括して国が面倒を見るべきです。住んでいる地域で命が左右されるなんて、あんまりじゃないですか?

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コメント

お久しぶりです。同感です。私の場合も母はキャリアではなく、感染経路は不明です。過去数年来、B型の抗ウィルス薬ラミブジン+アデフォビルの投与を受けていますが、東京都からはなんの補助もありません。薬代も結構な額で、おそらく一生続くので、是非とも国としての補助制度をお願いしたいと思います。

投稿: 悠紀 朋 | 2009.09.01 14:44

全くYasushiさんのおっしゃるとおりです。
政権交代で、国がこういった問題にも取り組んでくれるといいですね!!!
地方分権で、いろいろと財政が地方にも流れるといいですね!!!
ホントに、薬代だけでもバカにならないですもんね。
大変かと思いますが、どうか前向きに。。。って、Yasushiさんはいつも前向きでしたね!!!

投稿: wachi | 2009.09.01 15:30

悠紀 朋さん、お久しぶりです。

ラミブジン+アデフォビルの投与を受けていらっしゃるんですね。ぼくも同じです。
こういうところに光を当てないと、何のための医療福祉なんだ?という気がしますね。

投稿: Yasushi | 2009.09.01 19:08

wachiさんへ

飲まないと死んでしまう薬を補助してくれない都府県があるってのはどういうこった??と思います。いよいよお金がなくなったら、ご飯と薬とどっち選びます?

この問題には前向きにがっつんがっつん取り組んでいきますよ。

投稿: Yasushi | 2009.09.01 19:12

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