小説「ロスタイム」(1)
なんか、すごく久しぶり。小説の連載を始めます。
--------------------------------------------
Yasushi
1.
四万人は入る小金沢スタジアムは、観衆で満員だった。
おれが応援するサッカーJリーグのレジウス東京が、敵地小金沢で小金沢デュランと対戦する。
デュランは現在一位を独走中。レジウスは七位で、デュランとは〇勝三敗と分が悪い。
ぐるりと見渡したところ、観衆の八割はホームであるデュランのサポーターだった。試合前だというのに彼らはスタジアム中に響き渡る声で、応援歌をがなり立てている。レジウスにとって完全にアゥエーだ。
こっちも負けていられない。
おれは一番後ろの席だったが、他のサポーターと共にレジウスに歓声を送っていた。
ひとしきり声援をあげ続けて、一段落した時、時計を見た。試合開始までまだ十五分はある。ちょうど缶ビールを一本飲み干したところだった。声を張り上げて喉が乾いた。
もう一本ビールを買ってこようか――そう思って席から離れようとした時、ズボンのポケットに入れた携帯電話がブルブルと振動した。
| 固定リンク
「小説」カテゴリの記事
- Yasushi 眠る(2006.02.08)
- ブルースカイシンドローム2(2009.03.05)
- 不定期連載小説 目次(2004.08.02)
- 小説「狼たちの夜」前編(2008.02.05)
- 小説「狼たちの夜」後編(2008.02.20)

コメント
久しぶりの連載ですね!!!
先が楽しみです~♪
投稿: かずな | 2007.12.17 00:56
かずなさん
小説は、なんかほんと久しぶりです。
ぼちぼちと載せていきます。
投稿: >かずなさん | 2007.12.18 05:27