「楽に仕事をしたい」の続きです。ちなみに、ぼくが激鬱状態から復職後の数ヶ月まで書いた、うつのメモをもとに書いています。
◎帰る前に仕事場を片付ける
鬱を持っている人が復職した場合、朝が勝負だ。 どうしたら、気持ちよく仕事にとりかかれるか? これはデスクに限らず、自分が仕事をする場所のすべてに当てはまるだろう。
ぼくの場合、出勤したら、デスクには書類の山。これだけでガックリしてしまい、暗い気持ちになった。そういう日は、耐えられなくて、昼でもう家に帰ってしまった。
ある日ぼくは積み上げられた書類をよく読んでみた。半分くらいが、一度読めば、あとはいらない物だった。それらはゴミ箱に捨てた。
残ったものは保存する必要がある物だった、ぼくはそれらを書架に入れたけど、書架がない職場だったら、引き出しにしまおう。
処理が必要な書類なら、付箋紙に赤ペンで「要処理 〆切=○月○日」という風に書いて貼った。
こうして何もない、広々としたデスクが出来上がった。もちろんペン立てやパソコンなど必要最小限のものは置いたけど、それ以外のものは一切置かない。毎日、机の上をそういう状態にしてから帰ることにした。
朝、出勤したとき、何もないデスクを前にして座るとやる気がわいてきます。
◎挨拶をする~人と話すための初歩的リハビリ
復職後は、あまり人と話したくないものだ。ぼくは休職前から個室だったため、復職後は会議などが無ければ、まったく人と話すことはなかった。ある意味、それは楽だった。

だけど、これは良くないと気づいた。このままずっと人と話をせずにいられるわけがない。なんとかリハビリをしなければ。
メールや電話ではなく直に人と話せなけりゃいけない。
いきなり長い話をするのは難しいから、挨拶をすることから始めた。「おはようございます」「お疲れ様でした」などなど。
相手の「おはようございます」が快活だと、こちらも気分が良くなることに気がついた。それで、自分の「おはようございます」も、がんばってテンションを上げ、出来るだけ明るく声をかけるようにした。
そして、それが段々と、廊下で立ち話ができるように、やがて対人恐怖症は治っていった。いま思うと、あのとき、無理してでも、挨拶を続けたのが良かったんだって思う。
◎自分が持つ「ベスト5」を書いてみる
ぼくは、復職が早かったせいだと思うけれど、波があって、時々鬱の谷に転げ落ちてしまうことがあった。
「自分は無力で、何をさせても駄目な人間だ」と自分にダメ出しをしていた。これまた自動思考だ。自分をけなしはいけない。これを繰り返しているとどんどんセルフエスティームが枯れてくる。
これじゃいけない。どうして、こんな自動思考が作動してしまうのか? を考えてみた。
自分が何一つできない、という考えを持ってしまい、それが無力感につながっている――行き着くところはこれだった。
では、この「何一つ」できないというのは、決めつけではないのか? 本当に何もできないのか。

ぼくは試しに、自分ができる事、言ってみれば『自分の売り』を白い紙に書いてみることにした。何かの本で読んだ方法だ。激鬱なので、やっぱりできることは何もないように思えた。しばらく考えた後、なぜか「パスタのカルボナーラを作れる」と書いた。うんうん。確かに作れる。卵の白身を入れるような無粋なことはしない。黄身だけでソースを作る。温度が大事なので、ソースを混ぜてからは手早く麺全体にからませ、テーブルへ > こんなでき具合で満足してますが、いいんですかね? 面喰いパスタ屋さん。(笑)
ひとつ思いつくと、どんどん出てきた。『車の運転ができる』、『パソコンをいじれる』、『ブルース・ハープが吹ける(実態は練習中 (恥) )』……
おお、調子良いぞ。「できるリスト」は、だんだん仕事のことにも近づいていった。『コンピュータ・プログラムを書ける』、『コンピュータでシミュレーションができる』etc...
やがて紙一杯に書きなぐったリストができあがった。探してみたら、できること結構あるじゃないの!
その中で赤ボールペンで、ベスト5を選んだ。改めて、別の紙にそのベスト5を丁寧に書き写した。
「できた……」無力感は消えていた。逆に自信が出てきたくらいだ。
自分の「出来ることベスト5」は一度作ってみることをお勧めします。
◎自分が恵まれている点「ベスト5」を書いてみる
上の『自分が持つ「ベスト5」を書いてみる』とカブっているようにみえるけど、違う。
鬱持ちは、自分の苦しい鬱を理解しようと思うあまり、中には、誰かのせいにしたり、自分の境遇のせいにしたりしようとする人がいる。
結局、これをやったからといって、楽になれるわけではないし、むしろ、物事を歪んだ角度から見るようになってしまう。「人を呪わば穴二つ」という奴だ。
それより、自分が恵まれている点をリストにしたほうが良い。「頼もしい上司がいる」とか、「旦那の稼ぎが良いので、自分が働かなくても食べていけるし、昼間の空いた時間で習い事ができる」とか、人それぞれだと思う。そして、ここで書いたような、人物のせいで恵まれていると思ったら、話しても良いし、行動で示しても良いから、その人に感謝の意をつたえよう。
きっともっと大きな形となってフィード・バックが返ってくるはず。
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