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2005年9月

楽に仕事をしたい!

 仕事というものは基本的に辛い。work02

 仕事に生き甲斐を見つけて楽しみながら働いている人たちもいるけれど、楽しめない人の方が多い。そして、病気のために休職や退職をし、いま復職しようとしたり新しい仕事を探している人がたくさんいる。ブログを続ける中で、そのような人たちにたくさん出会った。
 自分が復職したときのことを思い出してみた。
 ぼくは慢性B型肝炎のためのインターフェロンの副作用で鬱になったので、落ちるのがすごく速かった。

 前の週まで、普通に笑ったり、人と接したりできていたのが、わずか数日間で急降下して心がおかしくなった。
 何もしていないのに頭の中が辛くて仕方なくなり、職場ではその頃、個室だったのだけど、誰にも会いたくなくなり、かかってきた電話を取るとき手が震えるようになってしまった。
 その3,4日後には、昼食で外出た後、ついに職場に戻れなくなり、自分がおかしいことに気がついた。デパートの駐車場で家に電話をした。症状や、いま自分が考えていること、職場に行きたくないことを伝え、
「これって鬱病というやつじゃないかと思うんだけど……」と言ったら、女房が、
「何とも言えないけど、取りあえず帰れば? ただし他の人に迷惑かけるから、ちゃんとひと声かけてからだよ」と言った。
 次の日、病院に行き、いつもの肝臓担当内科の先生に見てもらった。先生は神経科へ紹介してくれた。
 職場は休職して、内科での肝臓の治療の他に、神経科で鬱病の治療を始めた。
 この最初の先生というのがウマが合わず苦しんだ。教授なんだけど、たぶん鬱が専門じゃないと思う。
 ぼくは激鬱の急性期ですごい苦痛だし、その原因が、職場環境や人間関係から来るストレスなんかと違って、インターフェロンの副作用だから、職場に環境を変えてもらうとか、部署を変えてもらって人間関係を変えるというように、原因を除去することが出来ない。
 だからひたすら薬が頼りなのに、「躁転がこわいから」と言って弱い抗鬱薬を、しかも少量しか出してくれない。
 さらに、こっちにお構いなしに、病気が今どの段階かということを決めつけちゃう先生だった。
「あなたはもう回復段階に入っています。抗不安薬の錠数を減らしましょう」という感じだ。早いって、早すぎ!
( ̄△ ̄#) ウラー
work06そして、ぼくは二ヶ月後に職場に戻った。どう考えても早すぎたと思う。行きたくなくて、行きたくなくて仕方がなかった。
 あの時は、必死で鬱の辛さに耐えながら、仕事に戻った。でもまだ仕事なんか出来る状態じゃなかった。
 苦しくて、苦しくて、必死でどうしたら、自分にとって職場を居心地良くできるか、を色々考えた。

◎出来ないことは出来ない!

 出来ないことは出来ない――これは真理だよね。
 出来ないことにチャレンジするのは良いことだけど、それは健康になってからの話だと思う。
 健康であっても「出来ないこと」なんだから、鬱のときは無理に決まってる。
 やるか、やらないか、を自分で決められる業務だったら、やらないことにしよう。
 上司から回されてきた業務だったら、自分の状態を説明し断ろう。これは勇気がいるかも知れない。でも自分を守るためだから、決死の覚悟で断ろう。

◎目標は小分けして、手の届くところに設定しよう

 目標を小分けすることは、鬱の人にはとても効果がある。
 ぼくは電子手帳に予定やToDo(しなければいけないこと)を書き込んでいる。
 元気だった頃は、ToDoに「実験装置製作~〆切○月○日まで」とか「○○誌への投稿論文執筆~〆切○月○日まで」というように目標を最終ゴールに置き、〆切もずっと先に設定していた。
 復職後、最初は、その癖が抜けずに、同じような業務目標を自分に課していたのだけど、その目標を見ては、目標の大きさに絶望を感じて、結局、一日何も出来ずに終わることが多かった。そして、きょう何もしなかったことに罪悪感を感じ、自分を責めた。自分をけなしてはいけない。
 なぜ絶望してしまうのか考えた。それは、達成感を味わえないからだ。その目標設定だと、すべてが完成するずっと先の日にならなければ達成感を得られない。たしかにその達成感は非常に大きく、自分のセルフエスティームを大きく育ててくれるだろう。
 問題は、その日が来るまで、心理的報酬がないまま、ひたすら頑張り続けなくてはならないという事だ。
 健康でタフな人なら、頑張り続けてゴールにたどり着けるだろう。
 だけど、鬱の人にそれは無理。目の前にニンジンをぶら下げた馬のように、すぐ近くにエサがないと走られないんだ。
 ぼくは、目標を千切りのように極端に細かく分けた。「装置の主要フレーム4本をネジ止め~午前中」とか「論文5行だけ書く~きょう帰るまで」という具合だ。
 一見、馬鹿げて見える。でもこれは効果があった。ひとつひとつの目標は非常に単純で、すぐに手が届く。そして小さいけれど毎日達成感が得られる。この達成感がセルフエスティームを少しだけだが、膨らませてくれる。この「毎日セルフエスティームが成長する」ということが大事なんだと思う。観葉植物のように、毎日、必ず水をあけなきゃいけないんだ。

◎どうしてもダメなときは、ダメ元でちょっとだけ手を付けてみる

 鬱の人はみんな波がある。日単位で調子が良い・悪いがあるし、一日の中だって良い・悪いがある。
 これはどうしようもない。調子が悪いときは、すべて放り投げて帰りたくなる。
 だけど、これはあまり良いことではない。帰ってから「きょうは何もしなかった」と思い、上に書いたように罪悪感が生じるから。
 だから、めっちゃダメダメな日でも、帰る前に、ダメ元で10分でも15分でも良いから、仕事に手を付けてみよう。
 これは仕事としてはペケかもしれない。でも、「ちょっぴりだけど、きょうは仕事をした」という事実が残る。帰宅してから後味の悪さを感じなくて済む。

◎今のことしか頭に置かない~ホモサピエンスをやめて猿になる(笑)

work07 人間は、唯一思い出を持てる動物で、同時に、唯一先のことを考えられる動物。進化の末に獲得できた大変な能力だ。
 でもこれって、鬱に限って言えば、良くないことなんだよね。
 思い出は、連鎖的に考えがマイナーな方向に行ってしまい、後悔に変わる。「あの時、ああするんじゃなかった……」etc...
 それから、先のことを考えると、やはりマイナーな方向に行って、心配に変わる。「ああ、自分はうまく行くだろうか??」etc...
 だからこのような、アナタが人類だという特徴を捨てて、猿になりましょう。(笑)
 古いことは考えない。何も思い出さない。
 先読みもしない。何も予想しない。
 とりあえず、たった今できることだけを考えればいいんじゃない? それでなくても色々な負担を負っている心なんだから、少しでも楽にしてあげなくちゃ。

       *  *  *

 まだまだ、あの頃考えたことがあるんだけど。取りあえずこのくらいでやめておきます。

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滅私の気持ち~尽くすということ

なんだかとっても古くさい言葉ですね。いったい急にどうしたんだか。(笑)
ちょっと落ち込んでるんですよ。こうなると古いことを思い出しちゃって…。

人間関係の中で、時に、本当に共感し合える人に出会うことがあります。その人が、助けが必要なときに、力になりたいと思うことは当然の感情でしょう。

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バイオハザード

 さっき帰宅途中、赤信号で止まったら、無数の老人達が左右の歩道から走り寄ってきて、車の窓を叩くじゃございませんか。怖ー!
 こないだ「バイオハザード1・2」を観たばっかりだったから、一瞬、凍りついたじゃねーか。(汗)
 口々に何か言ってる。窓を少しだけ開けたら、「交通安全キャンペーンやってます。これどうぞ」とお菓子をくれた。見ると『注意ンガム』(ヘナヘナ……(脱力音))
 ひとりが「信号変わるぞ」と言い、みなさんあわてて元の場所へ散っていきました。交通安全の前に、自分の身の安全を考えろ。

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わかりやすさと総選挙

 選挙終わりましたね。自民圧勝。予想通りだった。
 マスメディアで色々な分析が盛んだけど、ぶっちゃけの話、要するに「わかりやすさ」の差だと思う。

 有権者は忙しいのである。
 テレビや新聞の政策論争にいちいち目を通している暇人なんて少ない。きょうの仕事をどうやってこなすか? 晩ご飯の献立は何にしようか? あ、子供のテスト結果が50点だった、どうしよう? etc... 選挙運動期間中、テレビにかじりついて、各党の主張を系統的に比較・検討するような暇なんてナイ。

 小泉総理は衆議院解散の際に「郵政民営化法案が参議院で否決された。それが本心なのか国民に聞いてみたい」と言った。そして、郵政民営化に反対票を投じた造反議員の選挙区には、刺客を次々と送り込むと共に、選挙運動中、一貫して「郵政民営化が是か非か、判断してください」と訴え続けた。
 民主党はブレまくりだった。自民党の土俵に乗りたくない気持ちはわからないでもないけど、誰もそんなことを思っていないのに、「これは政権交代をかけた選挙だ」とゴチャゴチャ並べ立てたマニフェストを打ち出して一人芝居をしてみたり(あんなものいちいち読んでる暇なんて無いよ)、郵政民営化については、各論にこだわって、要するに賛成なのか反対なのか、わかりにくかった。

 事の是非は別の議論を要するとして、自民党の態度は「わかりやすく」、民主党の態度は「わかりにくかった」。それが一番の違いだった。民主党の幹部は、どこかの保険会社や自動車販売店に研修に行って「商品の売り方」を習って来い。 新人研修からやり直し! 話はそれからだ。

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厳しい~

先月投稿した論文の査読が返ってきた。
編集部は、二人、別々の先生方に査読をお願いしているのだが、お二人とも、厳しいツッコミばかりだった。自分でもある程度、予想していたけど、今回のペーパーの出来はちょっと悪かった。
査読が返ってきた時はいつもそうだけど、テンション下がって、すぐには取りかかれず、酒を飲んでふて寝する!
おやすみ~。

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血がダラダラ……

きょうは神経科の受診と、肝臓内科の採血の日でした。
もともと血が止まりにくい体質なんだけど、会計をしているときに、注射した所に貼ったパッチから血があふれてるのを発見。あわてて、したたった血をティッシュで拭き取り、針穴のところをがっちり指で抑えて何とか止めた。
以前は、妙に右手が冷たいなと思ったら、パッチからあふれた血が一筋流れ、中指の先から床にポトポト落ちてたこともある。血小板が少ないのかな。
きょうの採血の結果は金曜日の肝臓内科の受診のときにわかる。数値、上がってませんように。

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裁量労働制

ひさびさに訪問したら、ぴのこさんのところすっかり模様替えして夏モードになっていた。

ぼくの勤務態勢、フレックスから裁量労働制になりました。なにが違うかというと、フレックスと違って一ヶ月の勤務時間の制限がなくなった。つまり、たとえば毎日2時間しか働かなくてもOK。考課は、時間ではなく、業績のみで評価されます。いいような悪いような。

うちは3000人ちかくいますが、仮に全員、裁量労働制にすると、試算では光熱水量が何億だか浮くんだそうで、その辺が本音らしい。

つまるところ世の中、金ですね。

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判らない? 判れない?

 知ることに力は必要ないけど、判るためには力が必要。馬を水辺まで連れてくることはできても、水を飲ませることはできないって故事があるでしょ。あれです。
 判ってもらうには、自力ではどうにもならない。判ってもらおうと思ったら、その人をその気にさせなきゃだめです。判らないのではなく、判れないんだから。
 それで、現実にそういうことができるかと言うと、普通は、かなり難しい。なぜなら人は、強いられたり、魅力を感じないかぎり、簡単な方を選択するから。「鬱病が起きた経緯や、重い軽いや、何かごちゃごちゃ言ってるけど、取りあえず "鬱な人" でくくっちゃえ」とか「鬱を言い訳にしているけど、はっきり言っちゃうと怠け者じゃん」というのに代表されるような、視点や発想だ。depression-08
 そのような考えは、差別や迫害につながるから、放置してはいけないんだけど、実態は見ての通り。

 すなわち、残念なことではあるけど、世の中では、学校にいじめがあり、社会では差別や迫害があ る。
 
そして、それは、たとえば「秋には社会復帰できそうだ」などという、こっちの都合なんて構ってくれない。

 だから、そういうものがある、という事を前提に、生きていかなければならない。
 よく、「鬱病の人に『頑張れ』は禁句」などと言うけど、現状では頑張って生き抜く力を持てない人は押しつぶされる。家族やパートナーは、確かに大きな助けになってくれるけど、まずは自分自身が強くならなければならない。自分の一番の味方は自分だから。

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慢性B型肝炎患者が酒を飲んでみる…

 酒が好きなんですよ。B型肝炎のくせに。(病院の先生に言うと怒られそうだけど)
 プログラミングも、酒が入った方がはかどるので、家でやるほうが多いです。。職場だと飲めないしね。幸い、ラミブジンとアデフォビルを毎日飲んでいるので、肝機能の数値は落ち着いてるので。

 前に、人体実験してみたんだけど、毎晩浴びるほど酒を飲み続けてから血液検査を受けたら、数値が動かなかった。替わりにラミブジンとアデフォビルを一週間飲まずに(これも怒られそう)血液検査を受けたら、数値が悪くなった。
 基本的に酒には強い肝臓なんだね、ぼくの場合。ウィルス(HBV)による肝臓の浸食が主たる症状なんでしょう。

 とはいえB&C型肝炎の人はキャリア組も発症組も、酒は飲まないこしたことはないです。(お前が言うな(笑))

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